大雨特別警報中でも出社し、避難勧告が出ても帰れなかった夫。西日本豪雨の体験談

2018年7月。台風7号が通過した後、立て続けに発生した「西日本豪雨」の体験談です。

私が住んでいる長崎県でも大雨特別警報が発表され、数十年に一度の非常事態になりました。

あきらかに非日常のパニック状態。

それでも、夫は定時出社しなければなりませんでした。

まるで滝のような雨が降り続き、ついに避難勧告の放送まで鳴り響く。

夫は無事なのか?ちゃんと帰ってきてくれるだろうか……?

今回の記事では、幼い子ども二人を抱え不安に押しつぶされそうになりながら思ったことを、ありのままにブログに書き残しておきたいと思います。

大雨の中、原付バイクで2時間かけて定時出社した夫

外はどしゃぶりの雨。テレビでは気象情報のテロップが次々に流れていました。

かのぽむ

かのぽむ
この雨の中、仕事に行くなんて無理じゃない?

夫は外で作業をする職種なので、例え出社したとしても、とてもじゃないですが仕事ができる状況とは思えません。

 

かのぽむ

かのぽむ
せめて車に乗っていったらどう?

この雨では、ヘルメットのシールドとバイクの風防が雨で濡れて見えにくいはず。せめて車で出社してくれたら……。そう思って、夫に提案してみました。

 

夫

いや、バイクでいくよ。もし避難しなければならなくなったら、車がないと子どもたちを連れていけないやろう?

我が家には車が1台しかありません。子どもを連れて家から遠い場所にある避難所へ逃げるためには、確かに車がないと無理です。

 

夫

それに普段がバイク通勤だから、車で行っても俺の分の駐車場がないからね

そう苦笑いをしながら、レインウェアを着る夫。

 

夫

じゃあ行ってくるよ

そう言うと、いつもより1時間早く家を出ました。

 

こんな雨の中でも、職場からは「全員定時出社してください」と言われていたからです。

結局、夫は2時間かけて職場へたどり着きました。

1時間早く家を出たおかげで、なんとか定時には間に合ったそうです。

かのぽむ

かのぽむ
こんな状態でも休むどころか、遅刻すら許されないなんて……!

 

ニュース映像を見て泣き出す子どもたち

家に残された私と子ども2人。計3人で寄り添うようにリビングで過ごしました。

テレビでは土砂崩れで道路が寸断されている映像が流れ、娘が「どしゃくずれ、こわい!」と泣き出しました。

息子も「お家がこわれて流されたらどうしよう」と不安そうな表情……。

 

かのぽむ

かのぽむ
お母さんがいるから大丈夫!だってお母さんはオバケより強いからね!!

前日に図書館で借りて読んだ本(おめでとうおばけ)の内容を思い出しながら、私は精一杯おどけてみせました。

テレビではどのチャンネルも災害のニュースばかりだったので、録画していた「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」を3人で見ることに……。

普段はあまりテレビを見ない方ですが、子どもたちの気持ちを落ち着かせることができたので、本当に助かりました。

かのぽむ

かのぽむ
災害時にバラエティ番組や子ども番組を流すのは不謹慎という意見もありますが……。子どもたちのためには報道番組以外も普段通り放送してもらった方が助かります

 

ついに避難勧告が!それでも夫が帰ることは許されない

しばらくすると、携帯電話から聞きなれないアラーム音が鳴りました。

同時に外では、自治体の放送が繰り返し流れています。

ついに避難勧告が発表されたのです。

これまで生きていて初めて体験する避難勧告。胸がグッと苦しくなるような感覚に陥っていると、夫から電話がかかってきました。

夫

もしもし、そっちは大丈夫か!?こっちはなんとか大丈夫だけど、まだ仕事中だから帰れない
かのぽむ

かのぽむ
こっちも大丈夫だよ。避難勧告が出てるのに帰れないの?こんな雨の中、仕事できてるの?
夫

いや、全然仕事にならん。今、雨宿り中。とりあえず、定時までは絶対帰れないから仕方がない

 

これには絶句しました。

もうさ、仕事にならないならみんな帰ろうよ……。

避難勧告が出てるんだよ……。

命より大事なの……?

何かあったら会社は責任を取ってくれるの……?

私一人で、子ども二人を抱えて避難できるだろうか?

かのぽむ

かのぽむ
………(言葉にならない)

 

ようやく帰宅開始。しかし既に道路が通れない!

定時になり、夫はようやく帰宅を開始。

結局全然仕事にならず、何のために出社したのかわからない状態です。

しばらく経って、再び夫から電話が。

夫

帰り道の途中なんだけど、道路に山からの水が流れ込んでいて原付バイクで通るのは危ない。遠くなるけど、回り道をして別のルートで帰るよ

 

……その10分後。

夫

もしもし。こっちのルートも危ないから、また別の道を通る。ちゃんと帰ってくるから心配しないで

 

こんな感じで、何度も「帰り道が通れない」と電話がありました。

かのぽむ

かのぽむ
どしゃ降りの雨の中、夫は無事に家まで帰ってこれるんだろうか?

 

結果的に、夫はなんとか無事に帰ってきてくれました。

子どもたちを不安にさせるので、私はできるだけ気丈にふるまっていましたが、夫の顔を見た瞬間うるっと泣きそうなって(涙)。

家族全員が無事だったことに、心からほっとしました。

本当によかった……。

 

西日本豪雨を、今振り返って思うこと。

幸い、我が家は大きな被害にあうことなく、西日本豪雨が終わりました。

しかしこんな状態でも、通常通りの勤務を求められる会社に、少し恐怖も感じました。大雨ぐらいでは、会社は休みにする訳にはいかないのかもしれません。

でも大雨特別警報避難勧告が出されるような緊急事態の時は、早めに社員を帰宅させるなどの対応をしてもらえないでしょうか……?

家で夫や父親の帰りを待つ家族も、とても心配しています。

またいつこのような恐ろしい災害が起きるのかわかりませんが、今回の全国各地で起きた被害を教訓にして、「命を最優先にする」方向に改善してもらいたいです。

↓我が家も防災グッズを買いました。