1ヵ月ほど前に、TVドアホンが壊れてしまいました。
室内の親機(インターホン)で応対すると、外の音はこちらに聞こえるのですが、中の音が外に聞こえない状態。
どうやら外にある子機が壊れてしまっているようです。
なんとか自力で修理しようと思いネットで調べてみると、子機の交換だけでも15,000円くらいかかるそうで・・・。
でも、結果的にスピーカーの部品を交換するだけで無事に修理できました!
今回は主婦の私でも簡単にできた修理の方法をご説明します。
ドアホンが壊れて困っている人のお役に立てたら嬉しいです。
子機のみ交換可能
症状:室内の音が外に聞こえない。相手の声は聞こえるのに……。
我が家のテレビドアホンの使用期間は約4年。自宅をリフォームする時に電気屋さんに取り付けてもらいました。
型番は「Panasonic カメラ玄関子機 VL-V566-S」です。
故障の症状は以下の通り。
症状一覧
- ピンポーンと押されると、室内の親機にちゃんと音が聞こえる
- カメラの映像もきちんと見える
- 親機で通話ボタンを押すと外からの声がちゃんと聞こえる
- 親機の声が外の子機には聞こえない
このままでは相手にこちらの声が聞こえないので、会話ができないのが難点。
結局玄関まで行って、直接応対しなければなりません。
カメラは使えるので来客が誰なのか確認はできますが、セールスなどを断る時も玄関まで行かなければならないのがとても不便でした。
インターホンの修理・交換には電気工事士の資格が必要と聞いていたので、当初電気屋さんに交換をお願いしようと思っていたのですが、どうやら2~3万円ぐらいかかる様子。
さらに詳しくネットで調べてみた所、今回のような症状の場合は配線に問題は無く、子機の故障が原因のようです。
この場合の子機の修理には電気工事士の資格は必要ないらしい。
※参考にしたのはこちら。
つまり子機を修理・交換するのは自分でやってOK(ただし自己責任で。親機はダメですよ)!
今までドアホンとインターホンの違いがいまいちわからなかったのですが、「屋内の親機=インターホン、屋外の子機=ドアホン」と考えればいいようです。
ここまで調べたら節約のために、自分でやってみようと決意しました(^^)
パナソニックのインターホン(親機)はそのまま、 子機本体も交換しない。スピーカーのみを修理してみる!
「子機を丸ごと交換するといくらぐらいかかるのかな?」と調べてみたところ、約1万円以上かかることが判明!
子機のみ単品で購入可能
結構高いなぁ・・・。カメラは壊れていないし、丸ごと変えるのはもったいない気がする(涙)。そこでもう一度ネットで検索して修理方法を調べることに。
すると「スピーカーだけ交換すれば修理できる」という情報をゲット!
※参考にした記事はこちら。
今度はスピーカーの部品が手に入るか調べてみました。
Panasonic カメラ玄関子機 VL-V566-Sに互換性があるのは、こちらのスピーカーパーツ。「東京コーン スピーカー 28mm 0.5W 8Ω S28G10K-15」です。
修理・交換用スピーカー
おぉー、普通にスピーカーだけ買えるんですね!しかも安い。(゚д゚)!
この金額なら万が一失敗してもあきらめられるし、ダメ元でやってみようと思ったんです。注文後、すぐにスピーカーが届き、いよいよドアホン子機の修理に挑戦~!
ドアホン(VL-V566-S)子機の修理のやり方
それでは、ここから修理の流れを説明します。できるだけ写真を多く使ってわかりやすく説明しますので、これ通りに作業をしてみてください。
1.まず子機を外します。
下の部分に小さなフタがあり、開けると中にネジがあるので外してください。
便利なドライバーセット
周囲に指をかけてガタガタと動かすと簡単にドアホンの子機が取り外せます。
撮影前に掃除しましたが、外した直後はクモの巣などのゴミが溜まっていてかなり汚れていました(汗)。虫が苦手な方はご注意ください。
赤と白の配線が繋がっているので、+ネジを緩めて外してください。
そのまま外しても私は大丈夫でしたが、感電などが心配な場合はブレーカーを落として作業するのをおすすめします。
付け替えるだけで修理完了
2.子機の裏側のフタを外す
裏側にネジが2ヵ所あるので、外します。
下側のツメ部分を折らないように丁寧に開けてください。
ジャーン!基盤や配線が出てきました。
ここだけ見ると「本当に私に修理できるのか!?」と冷や汗が出てきますが、ここは自信を持って進めましょう。
3.基盤を外してスピーカーを取り外す。
基盤はカチッとはまっているだけなので、あまりベタベタと触らないようにしながら慎重に取り外してください。
赤い部分は上からカチッとはまっているだけなので、下側から持ち上げれば簡単に外せます。黄色い部分はツメで固定されているので折らないように外してください。
基盤を持ち上げると、スピーカーが出てきます。
左右のネジを外してスピーカーを取り出しましょう。
意外とがっつりはまっているので、私はスピーカーとフレームの間に小さめのマイナスドライバーを差し込み、テコの原理で取り外しました。
ここにも汚れが溜まっていたので、きれいに掃除しましょう。
スピーカーにくっついているフィルムとゴムリングは再利用できます。
破らないように丁寧に外してください。ゴムリングは粘着系のものでくっついていますが、丁寧に剥がせば取れます。捨てないように!
さて、このままでは黒と白の配線で基盤に繋がったままです。
取り外すにははんだごてを使いましょう。
普通の家に常備している工具ではないと思いますがw
私は実家から借りました。
持っていない方は、こて&ハンダがセットになったものが千円ぐらいで手に入りますので、この機会に1つ持っておくと便利ですね。
家電修理の必需品
スピーカーと配線が繋がっている銀色の部分に、ハンダごてをあてると簡単に外せます。
※赤が元々配線がくっついていた場所、黄色は取り外した配線です。
4.新しいスピーカーを取り付けて元に戻せば完成
取り外したマイクロスピーカーはこちら。「DAIN L0AD02」と刻印されています。
新しいスピーカーは「東京コーン スピーカー 28mm 0.5W 8Ω S28G10K-15」です。
修理・交換用スピーカー
並べてみると、大きさもほぼ同じです。
東京コーン製の方が裏側にスポンジのようなものが付いていて、ちょっと高級感があります。
新しいスピーカーに、先ほど外しておいたフィルムとゴムリングを取り付けてください。
雨からスピーカーを守ってくれるものなので、しっかりと装着。サイズが同じなのでぴったりとはまります。いい感じ!
フィルムとゴムリングをはめ終わったら、銀色の部分に白と黒の配線をはんだ付けします。
難しそうにみえますが、すぐに終わるので大丈夫。
ほら!私でも上手くくっつけることができました。
はんだ付けしたのは中学生の技術の授業以来だったので心配でしたが、意外となんとかなるもんですね。
あとは元々スピーカーがはまっていた場所に戻し、手順をさかのぼって取り付けるだけで完成です。
※スピーカーを取り付けたあと固定するネジを忘れないように!
安い!簡単!自分で修理しなきゃ損
ドキドキしながらピンポーンと押して通話してみると、ちゃんと屋内の声が外側に聞こえるようになりました!
問題なく通話できるし、無事に修理完了です。やったー!
電気屋さんに本体ごと交換を頼んだら取り替え工賃込みで2~3万円かかるところ、私の場合はスピーカー部分の部品代だけで済みました。
またしばらくはこのまま使えそうです。良かった、良かった♪
テレビドアホンが壊れて困っている方は、ぜひ自力で修理にチャレンジしてみてください。
修理に必要なもの一覧
心配なら子機を丸ごと変えた方が安心かも?
ここまでハンダづけなどの詳しいやり方を説明してきましたが、普段から工具などを使ったことがない方にとってはハードルが高いかもしれません。
それに、スピーカーパーツ以外の部品も経年劣化しているのは間違いないので、次にどの部分が壊れるか少し不安は残ります。
何度も自分で修理をしたくない場合は、思い切って外の子機(ドアホン)だけを丸ごと取り替える方が安心かもしれませんね。今後のことまで、じっくりと考えて選んでいただければと思います。
ドアホンのみの交換はこちら
親機とセットの方がお得?
ワイヤレス子機付きも人気
また家の中のインターホン(親機)側を交換する際には、電気工事士の資格が必要です。修理の仕方がわからない場合は、本体やスピーカーパーツを通販で購入して、電気屋さんに持込みましょう。
親切な電気屋さんなら、工賃のみで修理を行ってくれます。