私は数年前まで普通の主婦だったのですが、開業届を出して個人事業主になり、フリーライターの収入とハンドメイド作品の売上で家計をやりくりしています。
平成30年度の確定申告は、初めてマイナンバーカードを使った確定申告にチャレンジしました。
結論から言うと、郵送よりもWebを使った「e-Tax」で確定申告をして本当によかったです。
その理由は「還付金の処理状況がWeb上で確認できる&還付金の振込みが早い」から。
今回は2019年2月~3月の確定申告を振り返って、還付金が振り込まれるまでの流れをまとめておきたいと思います。
簡単に青色申告できたよ
e-taxの確定申告は準備が、とてつもなく面倒くさい(涙)
開業届を出してから去年までは、郵送で確定申告(青色申告)をしていました。
青色申告は特別控除が65万円増えるのがメリットですが、帳簿付けが大変なので私はマネーフォワードクラウド確定申告を使って、あっという間に平成30年度の確定申告用データをまとめました。
郵送ならこれを印刷して「定形外郵便+特定記録(無事についたかどうか追跡できる)」で税務署宛てに送っていたのですが、毎回数百円とはいえ郵送料がかかるのが気になっていたんです。
そこで、インターネットを使って「e-tax」で確定申告にチャレンジしてみることに。
e-tax用にICカードリーダーを購入
マイナンバーカードは既に持っていたので、ICカードリーダーを購入しました。
「ソニー SONY 非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi RC-S380」は、マイナンバーカードを乗せるだけで瞬時に読み取ってくれるので、差し込むタイプにありがちな読み込み不良が起きる心配もありません。
購入費用はかかりますが、毎年郵送することを考えたら切手代相当をすぐにペイできると思います。
電子マネーの残高も確認できる
ちなみに、平成31年1月からe-tax利用の簡便化ということで、ICカードリーダーを使わないで確定申告をする方法も登場しました(ただしパスワードの発行が必要)。
参考 e-Tax利用の簡便化の概要について|e-Tax国税庁
でも既にマイナンバーカードを既に持っている方なら、ICカードリーダを使った方が早いと思います。
パスワードを発行するためには、わざわざ税務署に行く必要がありますからね(;’∀’)本末転倒。
確定申告ソフトで作ったデータを読み込むには、e-taxソフトのダウンロードが必要
マイナンバーカードとICカードリーダーがあれば、あとは簡単にe-taxできるはず!
そう思っていたのですが、ここからが大変でした。
国税庁のサイトを見てみると、一番目立つところに「確定申告書作成コーナー」が設けられているのですが、マネーフォワードクラウド確定申告などの確定申告ソフトを使って帳簿データを作成している場合、ここからは申告できません!
確定申告ソフトで作ったデータを読み込ませるためには、e-taxソフトをパソコンにダウンロードする必要があります。
マネーフォワードクラウド確定申告で、確定申告データを作成した時もしっかりと注意書きがありました。
作成されたファイルを、e-taxソフトに読み込ませてから送信する流れのようです。
そう思っていたら、大間違い。
■公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)インストール
■ICカードリーダライタ設定
■ルート証明書・中間証明書インストーラのダウンロード&インストール
■信頼済みサイトおよびポップアップブロックの許可サイトへの登録
■事前準備セットアップ
↑順序は違っているかもしれませんが、とにかくやることが多い!
しかもwindowsでe-taxをする場合、Internet explorer(IE・インターネットエクスプローラー)を使う必要があります……。
ダウンロード&インストールするものが多すぎて、途中でやめたくなりましたが、ガイダンスに従ってインストールしていたら、なんとか準備が終わりました。
この段階で訳がわからなくなって、途中でやめてしまう人も多いだろうな(;´・ω・)
e-taxのポイント
- マネーフォワードクラウド確定申告のデータを読み込んで使いたい場合は、e-taxソフトのインストールが必要。
- e-taxソフトをダウンロードしたくない人は、確定申告ソフトで作ったデータを見ながらWeb版の確定申告書等作成コーナーに数字を手打ちする方法もあり。
ちなみに、会計ソフトfreeeの確定申告ソフトは、e-taxソフトを使わなくても独自のシステムでデータを送信できるそうですよ!
参考 freeeで所得税の電子申告を行う(Windows) freee ヘルプセンター
e-taxがもっと簡単になる!
e-Taxソフトからの確定申告データの送信は簡単だった。
無事にe-taxソフトをダウンロードしたら、マネーフォワードクラウド確定申告で作ったデータを読み込ませて、マニュアルの流れに沿ってデータを送信。
2019年02月27日の深夜に、税務署への確定申告書提出が完了しました。
確定申告の控え=電子申請等証明書を発行してもらえるから安心
「確定申告の控えを返送してもらえないと不安」という理由で、郵送による提出にこだわっている人を見かけますが、e-taxでもきちんと電子申請等証明書をもらえるので安心してください。
参考 書面で提出した場合には申告書等の控えに収受日付印がありますが、電子申告の場合どうなりますか。|e-Tax国税庁
メッセージボックスから還付金の処理状況が見れる
ライター報酬などで源泉徴収された所得税のうち、納税する必要がない分は還付金として銀行口座に振り込まれます。
郵送で申告した場合は、還付金の振込を伝える通知書の到着をただ待つしかありませんでした。
【実体験】確定申告の控えはいつ届く?還付金はいつ振り込まれる?しかしe-taxで確定申告をした場合は、メッセージボックスから処理状況を確認できます。
ちなみに私が還付申告にかかった日数は以下の通りです。
還付金が振り込まれるまで、結局何日かかったのか?
私の場合、確定申告をしてから約13日後に還付金が振り込まれることになりました。
去年郵送で申告した時は約17日後だったので、少しだけですがe-taxの方が早かったです!
ただ、ものすごく早かった訳では無いので、還付申告の処理状況がWebで確認できることにメリットを感じるかどうかがポイントかもしれませんね(^^;)
青色申告で最大限控除を受けたいなら、e-taxは必須
確定申告の青色申告で現在65万円の控除を受けている方は、平成32年分(2020年分)から青色申告特別控除額&基礎控除額が変わるので注意が必要です。
【平成30年度税制改正での主な変更点】
基礎控除額 38万円⇒48万円 (10万円アップ)
青色申告特別控除額 65万円⇒55万円 (10万円ダウン)
↑このままだと現在の状態とプラマイゼロですが、e-taxで申告することで青色申告特別控除額が65万円のまま据え置きになります!
e-Taxを利用する場合
- 旧)基礎控除額38万円+青色申告特別控除額65万円=103万円
- 新)基礎控除額48万円+青色申告特別控除額65万円=113万円
つまり、今よりも10万円控除額が増えることにっ!ヾ(*´∀`*)ノ
参考 青色申告特別控除額・基礎控除額が変わります国税庁まだ郵送で確定申告をしている方は、早めにe-taxに慣れておいたほうがよさそうです。
e-taxに役立つものリスト
私が実際に確定申告のために使っている、おすすめの組み合わせをまとめました。
ICカードリーダー
差し込まずに、上にマイナンバーカードを乗せて使えるタイプが壊れにくいですよ。
確定申告ソフト
e-taxソフトをダウンロードするのが苦にならないなら、利用料金も安いマネーフォワードクラウド確定申告が使いやすくておすすめ。
少し料金は高めですが、e-taxソフトをダウンロードしたくない方は会計ソフトfreeeの確定申告の方が簡単です。